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『それでもなお、人を愛しなさい』

THIS IS 'NOT' IT

この言葉を見たとき、『これは見てはいけないものだ』と思いました。
なぜならそれを知ってしまったら私はまた、自分の無力さを再び、そして嫌というほど、思い知らされるのだろうと感じたからです。


THIS IS 'NOT' ITとは
>我々は:マイケルの友達やファンで、彼の人生の最後の数週間に彼と一緒にいた人達を含み、彼の死をもたらした数々の出来事を目撃した人達です。後者の人達は、マイケル・ジャクソンの状態がとても心配になり、介入の第一段階を6月21日に実行することを決めました。彼らは、彼に手紙を書き、ツアーを出来そうになければ中止するようにお願いしたのです。マイケル・ジャクソンは、この手紙を6月24日に受け取りました。介入の第二段階は、実行されることはありませんでした。

とあります。解説してくれてる動画がありましたので貼ります。




見てはいけなかった。
確かにそう思いました。
けれどその一方で、知ることができてよかった、とも思います。

マイケルの死因が何であれ、彼は全ての肉体的・精神的苦痛からやっと、やっと解放されたのです。
例えAEGが過労死に追いやったとしても(もちろんそうであるならば会社として責められるべき事)、MJの側近達におかしな動きがあったとしても、色んな人の色んな言葉に矛盾があろうとも、ただひとつだけ変わらない事実であり真実は、


マイケルは、最期の最期まで、ファンの為に全力を尽くした。


これだけは絶対に、周りがどんな状況であってもどんな時代であっても変わりません。
THIS IS 'NOT' ITサイトのファンとMJの会話にこういうやり取りがあります。

>彼は、すごく痩せていました。

>マイケルは、何度も自分の外見について謝っていました。彼は、手で顔を隠しながら「こんな状態の僕を見なくちゃいけなくて、本当にごめんね。」と言いました。


あまりにもやせ細った彼の身体はとても痛々しく、生前私は「10公演ならともかく50って…」と不安に感じました。連日組んであるのもあったしね。あの年で連チャンて、せめて中1日は空けてあげてくれよと思ったものです。
なので予定通りは運ばず、おそらくどこかで倒れいくつか公演は中止になりその後調整されるだろうとは、思いました。
ただ、公演の直前で亡くなってしまうなど、夢にも思わなかっただけです…。

あれほどに衰弱した身体。そうなるまでに何があったのか、何がそうさせたのか、彼の周りで何が起きていたのか。
全ての真実が明らかにされるとは思えないし、明らかにされたものが全て真実とは限りません。
問題提起する彼女たちを責めようという気にもなりません。ファンだからこそ、そして現場を間近で見てそして直接MJと接触していたからこそ感じた疑問。それらを、MJが亡くなってしまった今晴らしたい、と思うのは当然の感情だと思います。

だけれど、マイケルの最後の遺産「This is it」は劇場公開されました。
生前マイケルに対し誤解・偏見を抱いていた人たちは、スクリーンに映る真摯なアーティスト・マイケル、いつでも愛情もって接しようとした人間・マイケルの姿に直に触れることによって、マスコミに植付けられたマイケルの歪なイメージからあっさりと脱却する事ができたのです。
Yahooの映画レビューは現在、脅威の1700件越えで、そのほとんどが絶賛・称賛の嵐です。
そしてその誤解や偏見の取れた彼らの感想はとても素直で、そういった人たちの多くが口を揃えてこういいます。

「彼は神が遣わした天使だった」
「あまりにも純粋すぎるがゆえに、神は彼を汚い人間界から連れ去った。」

長年の付き合いのあったライオネル・リッチーも同じように言いました。「彼は天使だったんだ。地上にいる間、人間を理解しようと努力してくれた」

怒っていないよ、愛だよ。
そうは言ってもMJにも普通に怒りを感じることはあります。あの映画には無くとも、あることはありました。
ただ、それでも彼は愛で接しようとしてそれを実行し続けた。
上に貼った動画のふたつめにある、最後に紹介されたエピソードがまさにその一例だと思います。
あんな、一言も会話を交わさないような一警備員が抱いた印象ひとつに、そこまでしてしまうのかと…。
あの有名な「逆説の10か条」を己の信念としていたんだろうな…。

周りでどんなことが画策されていようと、
それらからマイケルを守ろうとした動きがあろうと、

どちら側にも、マイケルは愛で接した。そう在ろうとした。
皮肉にも、あのThis is itだけを見ても、充分に伝わる事。
それが事実で、そして真実。
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