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耽美迷宮 袋小路

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勿体無い。

自分は幸せものだと思うのですよ。
だって今のバンドの状態をとってもウェルカムしてて心から応援できてる。
むしろ新しい黄金期に突入したとすら思ってるんだよね。杉様のおかげで。

まー確かに色々問題はあるよ。そもそも何でこんなに手を広げてるんだとかさ。まあ色々、そこは否定しないし。ワインとかキティとかラーメンとか(笑)。


っていうかさ、ロックミュージシャンがただひたすらロックミュージシャンでなくてはいけない理由って何?


ミュージシャンだろうがアーティストだろうが彼らには彼らの人生があって、その中で音楽だけじゃない、ビジネスに興味を持つことがあると思うよ。
人間だし、男として挑戦したいことってあるんじゃないの?



音楽だけしかやっちゃいけない、みたいな風潮っておかしくない?



まあ…確かに「ファンを待たせている」という点ではね…。
私も「ファン」という存在ではあるのでその立場として文句はたくさんあるけど、彼らだって人間で彼らの人生があってさあ。
まあできれば政治に関わるのは音楽を引退してからにして欲しいけど(爆)。

大体よっちゃんがもはや「アーティスト兼実業家」みたいなことになった発端はそもそも、
「自分の作った楽曲を他人におかしな形で管理されたくない」というアーティストとしてごくまっとうな主張なわけで。
ウォルト・ディズニーじゃないけどさ、最初に出したインディ盤のシングルはまさにそんなことがあったから、
「じゃあ自分でレコード会社作って管理すればいいじゃん」になって、あの最強レーベルが誕生したんであって、経営に興味があってレーベル作ったわけじゃなく、
その当時の日本の音楽業界のシステム的に、ミュージシャン自身に不利になるようにできてるから仕方ないから自分で管理できるように起ち上がらざるを得なかった。

そうやって突き詰めていったら、結局はエックス登場以前/以後で音楽業界のシステムが変わってしまったんだけど。
それはさ、結果論なんで。確かに「変えてやる!」っていう確固たる意思はあったけど、本当に変わるかどうかはきちんと実績を積めるか。
で、実際やっちゃった。これまで誰もやったことがないやり方で。


だからもー、しょーがないと。


それを海外に広げたら、もっと大変だったから法律の勉強をし、ハリウッドで映像の勉強をするために学校に通ったり(苦笑)、
使いたいスタジオがずっと使われてるから「何だよもう買っちまえ!」って仕方ないからスタジオ経営者になっちゃったわけで。
(※ちなみによっちゃんの場合「他のスタジオ押さえればいいじゃん」という選択肢はとうに過ぎて、結局そこしかないから「じゃあ買うしかない」という結論に至っているはず。つかあの人はそーゆー人。)



アーティストが自由に作品を思い通りに何の制約もなく創造するために、
色んなしがらみを振り切るために、
じゃあそれをどうやって開放すればいいのか。もっと自由に作れる環境になるか。


ただただ、純粋な創作者・創造者としての純粋な欲求を満たすためで、だからこそ「あそこまでやらなきゃいけない」
じゃ、なんで「そこまでやるのか」っていったら、「そこまでしなくちゃいけないほど自由で純粋な環境で作れる状況ではないから」という。

その壁をぶっ壊すために、今までやってきたんだもん。
すんごいでかい、でかすぎて複雑で到底一人じゃ壊せないもの。

普通あきらめるよね…でも、絶対あきらめられなかった。自由が欲しかったから。
どうしてもそこへ到達しなくては、芸術家として納得できるもの「これが作れたら俺はもう死んでもいい」
芸術家が、芸術家たるアイデンティティそのもの、その最高の夢を叶える為にその為にアーティストは身体も心もぼろぼろになりながらそこへ向かうと。


こんな美しい生き方ってないと思うよ。



で…そんな美しい生き方を選択する人って、やっぱりそうそう現れない。
何十年もしくは100年に一度、とかそのレベル。
そしてそこに向かって突き進んでいった人たちは「天才」と呼ばれ歴史に名を残し、永遠に語り継がれていく。

Xに、よっちゃんに出会った時から私はこの認識は一度も変わったことがない。
あの人が変わらないから(笑)、変えようがないんだけど(笑)。



で結局何が言いたいかというと、90年代の頃のバンドの姿、ファンの姿と比較してね、
今は悪くて昔が良かった、みたいなのは、自分には今のとこなくてよかったなと(笑)。
21世紀型XJAPANおんもしれーぞぉ、と私は思っていると(笑)。

だってまず、バンドメンバー全員40代なんだから(笑)。
その年で若い頃の夢をもう一度追いかけるってそれだけでロマンでしょう!
やりたくったってできないんだよこんな生き方。
しかも、当時一緒に夢を追ったメンバーは途中でこの世を去ってしまうというアクシデント付よ?
生きながらにして道を分かれてしまったオリジナルメンバーの二人とか。
そのオリメン二人が、再結成後にようやく本当の意味で一緒の道に合流できたとかさあ。10数年かかって。
ボーカルなのに声が出ないとかドラマーなのにドラム叩けないとか。
亡くなった偉大なギタリストと共に夢を追いかけるには、もう一人どうしても生きた人間を入れなくてはならず。
その超絶プレッシャーなポジションを、まるで兄弟のような絆で結ばれた、もうひとつの偉大なロックバンドのあの男が必要だった、と。

未だに杉がXにいることが不思議なのは、それはあまりにもLUNA SEAが強大すぎるからだし、
あまりにもSUGIZOというアーティスト・ギタリストが絶大な影響力を誇っているからで。
知らない人も多いのかなあ…だって、ほんとにどこを向いてもLUNA SEAだらけだったんだから。
どんだけあのバンド、後続のバンド達の雛形になったか。
「5人」「上手ギタリストは赤毛で動で過激な美しさ。下手ギタリストは静の美しさ。」
「ベーシストは男前。ワイルド系」…枚挙に暇がないくらい雛形でさながら戦隊ヒーローモノのキャラ付けのようにできてしまったんだよね。
上手ギタリストはみんな「HIDEかSUGIZOか」のどっちかだったし未だにその系譜が受け継がれてるという。


そんなLUNA SEAとさ、XJAPANが同じスピリッツを抱いてあの時代をともに爆走してシーンを引っ張った2大バンドなんて。
しかも超~~仲良しだったからね。ほんとにおまえら毎晩つるんでるのか!というようなww
その2大ビッグバンドが、杉様をシェアしてるっていう(笑)。滅茶苦茶面白い状況、ないぞぉ(笑)。
本人たちは大変なんでしょうけど…面白いもんは、面白い(笑)!!

90年代と今じゃ、音楽のテクノロジーだって違う、そもそも人の、世の中の価値観も変わった。
それでもあの人たちは、未だにステージに立つとあの当時のままに走るわけだ。
そこに、当時いなかった人が加わってちょっと違う姿になったけど。
その姿でどこまであの夢に迫れるのか…賭けだよね。昔のままの姿で追うよりどうなるかわからなくてわくわくする。
これだけ「絶対順調にいかない要因」をいくつも抱えたまま昔の夢を追いに走り出すってことがどんなにロマンか。


面白すぎるよ。昔が良かったなんて言って今の姿を追わないのは本当に勿体無い。
奴らがグラミーのトロフィー獲るとこ見るまでは絶対にしねない(笑)。
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