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耽美迷宮 袋小路

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だから、何で今だったの(笑)?

しかしまあ…。


つくづく思います。
時の流れとはすげーなと。


hideちゃんをお空に奪われたことは、彼を愛する全ての人たちにとって、一生消えない傷であり、生きている限りこの傷は癒されもせず抱えることになり、軽い
痂がせいぜいのものです。だから時々剥がされては鮮血は吹き出しますし、またその傷口がじんわりと固まるのをじっと耐えなくてはいけないのです。

一生失意と絶望に付き纏われて生きていくんだろうな。あの人はもういない。いなくなっちゃった。

この先ずっとそうなんだろうな、と思ってた。10年経ってもソレは変わらなかったから。
居ない事にただ慣れただけで、hideちゃんが居なくて淋しくてつまんない事になんも変わりがない。
この淋しさとつまんなさが、Xの復活でちょっとずつちょっとずつ無くなってきた。
それでも相変わらずあの人は居ない。やっぱり、それは寂しい。

hideちゃんはいないけど、いないなりに実は楽しい、ということを認めなきゃいけないってことに最近気付いた。別の楽しさを抱えてる、未知数のわくわく感。なんとそれは、「6人目のメンバー・SUGIZO」によってもたらされる部分がとても多い。


…一体どうなっちゃってんの(笑)。なんで杉ちゃんが、Xの正式メンバーになってんの(笑)。

だって彼は、「あの」LUNA SEAのSUGIZOですよ(笑)。


なんで、杉ちゃんだったんだろう。
どうしてもっと、HIDEと絆の薄い、無名だけど才能豊かなアーティスト、とかじゃなかったんだろう。

なんでよりによって、最もHIDEちゃんと縁も絆も深い杉ちゃんじゃなきゃいけなかったんだろう。
Xであの位置に立ってるのが杉ちゃんだからこそ最も切ないのに。杉ちゃんがそこに立つからこそ、HIDEちゃんが余計だぶるのに。


一体これは何の引き合わせなんだろう。松本さんの仕業ですか?それとも音楽の神の悪戯ですか?


紅のイントロがHIDEのアルペジオから、SUGIZOのバイオリンに変わった時。
Endless RainのギターソロがHIDEのギターからSUGIZOのバイオリンに変わった時。
見たこともない景色、
想像もしなかった光景。
昔から着ていた着慣れたそれに、新しい音を纏った楽曲は夢に溢れてた。
淋しさを抱えたままのXの復活に光が満ちてきた。

それが、どうして、そこにいるのがSUGIZOなんだろう。

10年。その間にたくさんの出会いがあった筈なのに。
何故、その位置に新しく迎えた人が20年前に出会った人で、一番縁も仲も深い人じゃなきゃいけなかったんだろう。
仲いいだけなら他にも居る。でもそれだけじゃダメで。
実力、才能、知名度が申し分ないのも判る。でもそれだけじゃダメで。

条件を満たせるのは杉ちゃんしか居ない。これは残念なことに若い世代にも、YOSHIKIが海の向こうで出会った人達でもダメだったってことだと思う。だって結局そこにいるのはSUGIなんだもの。
HIDEの位置に立つ、そんなとてつもないプレッシャーに耐えられる人がいるのか。杉だって最初「無理です」と断ったというのに。


それでも最終的には、引き受けてくれた。
しかも、6人目の正式メンバーというありえない、ある意味有り得ないよっちゃんの采配まで受け入れてくれた。
もちろんそこまで熟考に熟考を重ねてくれたにしても。


しかも更に凄いのは、よっちゃんは杉に対してX以外にも自分のソロでも音楽的な信頼を置いている事。それも絶大な信頼。
「俺が関わるものは何でもやってもらいたい」なんてSUGIZO以外で聞いたことない。
HIDEに関してはたぶんエックスがもっとHR/HM寄りの音をやっていたインディーズ~JEALOUSYぐらいまでならHIDE+TAIJIタッグで凄い頼りにしてたと思う。
ただクラシックの要素は既にヴァニビの頃からあったわけだからそこの理解に関してはHIDEとTAIJIでもよっちゃんに任せるしかなかったと思う。
でもお互いの個性で補い合っていたからこそのあの名盤たちなわけで。
ただそれ以降となるとよっちゃん自身の音楽性も変わっていってる。
TAIJIが脱退してしまったのでHIDEちゃんの持つパンク、ミクスチャー、グランジ、HR/HM…的な部分で何とかしなくちゃいけなくて。
もちろんよっちゃんもその部分は持っているけどどうやっても根底がクラシック。

そこに3歳からヴァイオリンをやってる杉さまですよ。

ちょっと流石にこれは、外から見てても二人の音楽性は凄く親和性が高いと思っていたけど、こちらが思っている以上に、お杉は相当惚れられています。
いや、惚れられてるっていうよりもうパートナーとして見てる節がある。
TOSHIもTOSHIでパートナーだけど、「ヴォーカリスト」としての彼の役目を果たすにはまず曲がないと。
だからSUGIZOの場合は、よっちゃんの楽曲創造の理解者なんじゃないか?と思うんです。
ロックとクラシック、両方理解できて両方表現できて両方弾ける人。
よっちゃんの音楽を理解できる人。こういうのが欲しいんだ、と言ったら「こうですか?」とボールをちゃんと返せる人。
よっちゃんが1から10まで全部こうこうこうだって、説明しなくても、譜面を見せたらわかってくれるような…。

もしそこまでの域に達してるのだとしたら、よっちゃんは凄く嬉しいと思うんです。
なんかやっぱり、よっちゃんソロは「一人で音楽を作ってる」感が拭えないんですよね。
海外のすごいミュージシャンと友達になっても、世界最高の環境ともいえる場所で優秀なスタッフを揃えて何年も何億もかけてレコーディングしてても
彼は音楽を創造する中で、ずっと孤独を感じていたんじゃ?


『もう俺一人で音楽作らなくてもいいんだ、ここに解ってくれる人が居た。』


もしかしてそこまで…来ていたとしたら、これは本当に、すごいことだよ。


だから、なんでそれが、古くからの友人であり、「あの」LUNA SEAのカリスマギタリストでもあるSUGIZOだったんだろうと(笑)!!!
もう本当に本当に不思議でしょうがないんです(笑)。だって何で、今なの(笑)。もっと前に出会ってるじゃん(笑)。何で今なのよ(笑)!!タイミングがこんなだから、SUGIZOってばXとLUNA SEAっていう二つの巨大看板を同時に背負っちゃってるじゃないの(笑)!!
同じネタで何度も書いてるけど(笑)、何度書いても不思議すぎて着地できないんだもん(笑)!!!
本人が今の自分を「異質な状態」とか言ってるんだからさぁ(笑)!!

そら、よっちゃんも「一緒にやる運命だったのかな」って言うよね。だってもう、「運命」って言葉で括らないともう説明も着地もできないんだもん(笑)!!

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