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えはらさん

いちお、すぴりちゅあると呼ばれる世界には興味あるわたくし。
わりと信心深いです。手相にもそう書いてあったや☆

それはともかく、某所でえはらさんがマイコーについてごにょごにょして頂いたという情報を掴みまして、早速その公式動画を拝見しました。



■このタイミングで亡くなったことについて
「コンサートを目前に控えて無念や悔しさは残るが、ホッとしている」



……………………。


……………そっか。

それなら、うん。

それなら、よかった。

ずっと闘ってきたもんね。

自分の苦しみをわかってくれる人はいないし。
(世界的スーパースターの黒人なのに、肌の色が白く変わる病気なんて、他のトップスターでも、理解できる人はほとんどいないのではないか。いてもマド様くらいではとの事。)


いくら私が熱狂的なファンでも、あんな24時間365日パパラッチとファンに追われてあることないこと書かれて言われて攻撃されてお金ほしさに近付かれて裏切られて訴えられて、なんてこと何十年もよく、耐えてきたと思う…。それに対して「私は理解している」なんて、言えないよ。どんな偽善者ですか。

本当に今までよく耐えてこれたと思う。奇跡的ですらあったと思う。
彼の戦いは、とても何か言葉にして、かけられるものではないし…そんなの思いつかない。何を言っても、あの人の人生の前では全てが薄っぺらくて、言葉なんて、そんな不確かなものを彼にかけようなんて、その思いすら間違っているのかもしれない。

えはらさん曰く、死因については色々報道されているが、衰弱死ではないかと。
「直接死に至った原因」として使用していた薬のオーバードーズであるというのが今のところの検視結果(正確にはまだ調査中)だけど、「衰弱死」…そうだと思います。ファンもそう思っている人はとても多いです。

きっと、疲れきって、疲れ果てて、けれど僅かに残された生の時間、自分はもう一度ステージに立てるんだという、彼が自分の子供たちと過ごす以外で最も幸福な場所・ステージにもう一度戻れるんだという希望が彼にあったことは、神様の最後のプレゼントだったのかなと思います…。
リハ映像を見ましたが、リハなので力を抜いてやっていますがそれでも、とてもわくわくしながら踊っています。これはまだまだ映像素材が残っていておそらくDVD化されるっぽいので…皮肉もいいとこだけど楽しみに待ちたいです。


某テリー氏が「神様が、もういいよ、って言ってくれたんじゃないかな」と某番組で発言されたそうで、えはらさんはもともとそれに近いヴィジョンが見えていたそうなので「とても興味深い発言でした」と。

で、「彼は自分自身のフィールドで精一杯戦って生き抜いた。だから、本当に『お疲れさま』なのだと私は理解しています」と締めていました。


訃報を聞いた二日後の日記で私は、このタイミングで召された意味を考えている、と書きました。
彼の役目はもうここで終わり。誰かに引き継ぐ時が来たのだと。



ぼんやりと、きっと…そうなんだろうな…と、思っています。



「媒介」という言葉がずっと頭にあります。
音楽の神様から遣わされた大使だと思うのと同時に、彼は「媒介」でもあると。


まだまだ黒人に対する差別の強い時代のアメリカに黒人として生まれ、
生まれ持った才能を生かして世界のスーパースターとなって彼の事を知らない人は誰もいなくなった。

誰もが知っている人だからこそ、彼は「媒介」の役目も背負う宿命があったのではないかと。
それがあの、皮膚の病気であったのではないか?
マイケルは9人兄弟の7番目。こんなに大家族で、彼一人が父方の遺伝で発症してしまった。
最初は黒いファンデーションでごまかしていったけど、白い範囲が広くなって、白いファンデに切り替えた。
人々は、「白人コンプレックスで漂白した」と揶揄した。
本人が勇気を出して「遺伝で、病気なんだ」と告白しても、メディアは「白人コンプレックスで漂白した」ことにして叩く。それを見た大衆が同調して昨日までMJを絶賛していたのに掌を返す。同じ黒人コミュニティからも批判を浴びる。

自分の失われた子供時代を、今の子供たちに味あわせたくなくて寄付をしたり施設を訪問したり、自宅のネバーランドに呼んで遊ばせてあげたり、子供の神聖さを愛してた。そしてそれに癒されてきた。
でもそれを、逆手にとった訴訟が起きた。「長引くと原告の子供がかわいそうだから」「全くの無実なのに世界中が自分を有罪にしたがっている辛さに耐えかねて(親友のエリザベス・テイラーには何度も「死にたい」ともらしていました…)、早く終わらせる為に」と高額の示談金を払ってしまったことで、あのくだらない、本当にくだらない福祉詐欺の親子に引っかかって彼のアーティストとしての時間が奪われた。


彼にまつわる整形、膚の色、訴訟、奇行?、それらは全て議論を呼ぶ。
何が問題なのか、何を変えなくちゃいけないのか、彼の存在は全ての人々にそういった意識の底上げをするきっかけを与える、何処かの何かの、「媒介」であったのではないか?彼がそれを望んだかどうか知らないが(もちろん望まないだろうけど)、誰でも知ってるマイケル・ジャクソンだからこそ、その「媒介」となる宿命が、皮肉にもあった…そう思います。


マイケルの最後の宿題は、命をかけたものだった。
このタイミングで残された人たちに与えられた課題に向き合って、それで…少しでも変わってゆけたらいいなと思う。自分自身もそうあっていきたいなと、思います。


今日は重い話題でしたが次はちゃんと音楽の事で書けるようがんばります(笑)。
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