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耽美迷宮 袋小路

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Memorial

あれから10日ほど経ちました。
ちょうど1週間経とうかという頃から、だいぶ穏やかな気持ちになってきました。
どうしてなのかわかりません。本人はほっとしている、という話を聞いてから(この辺りの信じる信じないは人の自由であり、「それは違う」「そんなものは存在しない」といった野暮なツッコミは一切お受け致しません)、その話のせいもあるのか、ないのか、恐ろしく穏やかな気持ちです。何だか私もほっとしているんです。
(ていうかさあ、普段霊とか信じないとか言ってる人たちほどあのネバーランドの自宅撮影の映像に写った影をマイケルの霊とかどうとか騒いでるじゃん。調子良すぎだっての。)

ああ、解放されたんだな。
もう自分の病気に悩まされる事もないし、金目当ての悪魔達に気を揉まなくていい。マスコミの雑音なんて元々「また騒いでるよwww」って笑い飛ばしていた人だし、きっと今も「馬鹿馬鹿しい!」って苦笑しているのかもしれない。
子供たちや親しい人たちのことがきっと気になるだろうけど、きっと傍にいて見守ってるだろう。本当にやさしくて愛情深い人だから。

私がホッとしてるもう一つの理由は「これだけ世界征服したらもう充分だろう」っていうこと。アーティストとして彼は地球いち成功した。カムバックを、という野望はあったろうけど「でも充分すぎるほど果たしたよね」という達成感が、私が感じてどうするんだと思うけど、ファンとしてそこはもうこれ以上充分です、というレベル。

hideの時は、彼は充分その資質も才能も持っていたのにそこで時間が止まってしまった。だから悔しくて悔しくて未だにその悔しさは引きずってる。拭えないよこれは…。


追悼式を見ました。徹夜して。
既に追悼式の前から気持ちは穏やかでしたので、棺を見たときは「死」という現実の重みに衝撃は受けたものの、どこかファンタジーを見てるような感覚もあって、不思議でした。とても。棺を見ても特に涙は出ないんですよね…。

ただ、多くの人が彼を惜しんで涙しているのを見ると、その悲しみが伝わってきてそれで泣けてきてしまいます。ジャーメインの「smile」よかったなあ…。やっぱり家族の想いが選曲にも歌にもこもっていますね。
最初からマライアでしかも冒頭から彼女は涙声でいきなりそれかって感じだし、アッシャーはマイケルがいなかったらこの世界にいたかどうかというくらいマイケルを尊敬して影響を受けてる人だから、選曲もさすがだし、…棺の傍まで降りて来て歌ってくれたのは嬉しかった…。

スティーヴィーの曲は良く知らないのだけど

「Michael,why didn't you stay…?」

は駄目でした。もう…駄目でしょ…(泣)。


いろんな方が喋ってましたが、ブルックとマーロンのスピーチは流石でした。
パリスは…言うまでもありません。けど彼女のスピーチで、マイケルがとってもいいお父さんだったのが伝わってきて、それが見ている人たちにも伝わったみたいなのでよかったです。


今も穏やかな気持ちは続いています。音楽も聴けるし、映像も見れます。
不思議な事に、作品に触れている時が一番悲しみを感じないのです。
でも時々どばっと涙が出ます。不思議です。それでも穏やかです。
彼に対する愛情だけが、尽きることなく溢れてくるのみです。
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